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パワーアップの源は骨粗鬆症予防!(今井 恵)

骨粗鬆症とは

 骨粗鬆症とは、骨の強度が低下して骨折しやすい状態になることを言います。我が国では、高齢化に伴い、骨粗鬆症患者は、年々増加しており、その数は、1300万人と推測されています。骨粗鬆症による骨折は、健康寿命を短縮させる要因の一つで自立した生活を送るには、骨粗鬆症の予防が大切になります。

骨粗鬆症リエゾンサービス

 現在勤務している病院では、骨粗鬆症認定医(整形外科医1名)を中心に骨粗鬆症マネージャー4名(診療放射線技師、看護師、理学療法士、管理栄養士)及び他職種(看護師、薬剤師、臨床検査技師、医療相談員、事務員)による骨粗鬆症リエゾン※1サービス(OLS)チームがあり、私も骨粗鬆症マネージャー※2の一員として活動しています。

※1 リエゾン・・・連絡係、連絡窓口、つなぎと訳されるフランス語
※2 骨粗鬆症マネージャー・・・骨粗鬆症に関するリエゾンサービスの役割を担い、骨粗鬆症治療に関する知識を有するスタッフ(日本骨粗鬆症学会認定資格)

 チームとしての活動は、毎月1回、継続的な二次性骨折予防に関わる評価中心の会議を行い、年2回の研修会、今年度からは、地域住民のために、情報誌を発刊しています。情報誌活動では、骨粗鬆症予防レシピを掲載しており、皆様に摂取していただきたい栄養素が手軽に摂れるようご紹介しています。特にカルシウムは、腸管からの吸収があまり良くないため、ビタミンD、ビタミンKなども併せて摂取することが、丈夫な骨づくりの秘訣だからです。
 今回はその中の一つを紹介したいと思います。

<骨を強くする!簡単料理レシピ>

おすすめポイント
栄養が丸ごと詰まった鯖水煮缶アレンジレシピです。良質な蛋白質、ビタミンD、カルシウム、DHAが摂れます!!ビタミンKも含む小松菜をにんにくで香りづけすることで、青魚の匂いが苦手という方にもおすすめです。

終わりに

 日本人のカルシウム摂取量が、骨の健康にとって不十分であるため、意識的に増加させる工夫は必要ですが、適正エネルギーの確保と栄養のバランスの良い食事や過度な嗜好品(喫煙・飲酒・カフェイン)を避けることも重要であると考えます。

筆者

医療法人社団刀圭会協立病院 診療技術部 栄養課 栄養係
管理栄養士 今井 恵

患者さまとどのように接しているか

相手の表現を観察し、傾聴、間を置くようにしている

卒業した学校

天使女子短期大学(現天使大学)

好きな食べ物

うに、サツマイモの天ぷら、卵焼き