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「元気に暮らし続けるための低栄養予防のすすめ」(八坂 遥香)

瀬戸内海に浮かぶ因島は、温暖な気候と豊かな自然に恵まれた地域です。新鮮な魚介類や柑橘類など魅力的な食材が身近にありますが、高齢化が進む中で、食事に関する悩みを抱える方も増えています。

薬局で勤務する管理栄養士として、患者様の食事や健康に関する相談をお受けしています。
また、地域サロンや介護予防事業に参加する中でも、多くの高齢者の方とお話しする機会があります。

その中でよく耳にするのが、
「昔ほど食べられんようになった」
「一人だと食事を作るのが面倒でね」
「簡単なもので済ませとるよ」
という言葉です。

体重が大きく減っていなくても、食事量が少ない状態が続くと、必要な栄養が不足し「低栄養」になることがあります。

低栄養とは、体に必要なエネルギーやたんぱく質などの栄養素が不足している状態です。
高齢になると食欲が落ちたり、噛む力・飲み込む力が弱くなったりして、食事量が減りやすくなります。
また、一人暮らしや高齢夫婦世帯では食事が簡単になり、栄養が偏りやすい傾向があります。
低栄養が続くと筋肉量が減り転倒しやすくなったり、疲れやすくなったりします。
外出の機会が減り、活動量が低下することで寝たきりにつながることもあります。

だからこそ、低栄養は「気づいたときにすぐ対策する」ことが大切です。
毎日の食事を少し見直すだけでも、体力や生活の質を守ることにつながります。

1. しっかり食べる、そしてたんぱく質をしっかりとろう!

①まずは1日3食食べよう!
②毎食、主食+主菜+副菜を揃えよう!
* 主食:ご飯、パン、麺類(エネルギー源)
* 主菜:肉、魚、卵、豆腐(たんぱく質補給)
* 副菜:野菜、きのこ、海藻(ビタミン、ミネラル、食物繊維)
③たんぱく質をしっかりとろう、特に朝は十分にとろう!
年齢を重ねると肉や魚などのたんぱく質が不足しやすくなりがちです。
毎食片手に乗るくらいの量を目安に食べましょう。
朝に不足しやすいので追加するようにしましょう!

図1
図2 長野県栄養士会ご存知ですか!?「フレイル」より引用

なお、過去3ヶ月で食欲不振や噛む力の低下などで食事量や 体重が減った、痩せ型の方などは低栄養リスクがある可能性が 高いのでしっかりたんぱく質を摂るようにしましょう!

2. 10の食品群から1日7点以上目指しましょう!

図3 

3. みんなでおいしく、楽しく食べよう!

食べることは、身体の栄養だけでなく、 心の栄養養にもなります。
会話を楽しみながら、家族や友人・知人と 一緒に食べる機会を大切にしましょう。
地域の料理教室や会食会などもおすすめです。
私自身、介護予防事業や地域サロンに参加する中で、地域の皆さまの元気な笑顔にたくさんの力をいただいています。
これからも薬局管理栄養士として、薬だけではなく「食」の面から健康づくりを支えていきたいと思います。
住み慣れた地域でいつまでも元気に暮らし続けるために、まずは毎日の食事から見直してみませんか。


出典:東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加とヘルシーエイジング  研究チーム
全国版スタートブック – 東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加とヘルシーエイジング研究チーム(ヘルシーエイジング研究テーマ)東京都介護予防・フレイル予防推進支援センター
引用:長野県栄養士会ご存知ですか!?「フレイル」
参考:厚生労働省広報誌「厚生労働」2021年11月号
参考:高齢者の栄養スクリーニングツールMNA®ガイドブック(医歯薬出版)

筆者

因島薬品株式会社 因島センター薬局 管理栄養士 八坂 遥香

患者様とどのように接しているか

一人ひとりの生活に寄り添った栄養相談を心掛けています。

卒業した学校

広島文教女子大学

好きな食べ物

メロン